オリックス不動産株式会社、立命館アジア太平洋大学(APU)、杉乃井ホテル&リゾート株式会社は27日午後0時半、APUで学生による産学連携成果発表会を行った。
3者は、2021年に「友好交流に関する協定」を結び、将来の別府観光を担う人材の育成と別府の新たな観光資源の創出による地域活性化を目的に、学生に対する講義やサマーセッション特別講座など幅広い連携事業を実施。昨年11月には、杉乃井ホテルの従業員とAPU学生が連携して「光と世界のお祭り~マルチカルチュラルフェスティバル(MCF)2022」を企画・運営した。2023年度は、オリックス不動産の社員を教員としてAPUに派遣し、正課科目と授業を実施した。
発表会では、出口治明学長が「大学の発展と成長は、地域の成長とイコールだと思います。APUの学生が地域と関わり、共に課題解決に取り組むことで、学生も成長し、同時に地域全体が活性化することが地域と大学の連携のあるべき姿だと思います。3者での産学連携の取り組みは、まさにこれを具現化するもの。今後も継続し、別府・大分地域全体の観光の活性化に大きなインパクトをもたらす形へさらに発展することを強く願っています」とあいさつ。
マルチカルチュラルフェスティバルのリーダーを務めるオリックス・ホテルマネジメント㈱の大森芙希さんが産学連携について説明。昨年の取り組みを振り返りながら、学生が今年のフェスティバルについて紹介。「ワールドホリデーフェスティバル」をテーマに、参加型イベントを杉乃井ホテル全体を使って実施。体験コンテンツやパフォーマンス、料理提供などを行う。具体的な内容は、今後、さらに話し合って詰めていく。
似内隆晃オリックス不動産専務執行役員は「杉乃井を舞台に、良い教材として使ってもらえているのを見て、うれしく思い、この関係が続けばと思う。昨年のを土台に、課題解決しブラシュアップすると共に、地域ともっと連携するものになる。杉乃井だけが盛り上がればよいということだけではなく、大分に人を呼べる魅力ある土地だと施設サイドから発信しないけない。これから大切なのは、チームワーク。成功裏に終わらせてほしい。期待しかない」と総括した。