今年4月に亡くなった、村津忠久さん(享年94歳)の家族が26日午後3時頃、別府市役所を訪れて、混声合唱とピアノのための組曲「別府鶴見火山」の楽譜本5冊とCD5枚を市立図書館に寄贈した。
村津さんは、別府市民合唱協会の元理事長で、べっぷ鶴見岳一気登山の永久名誉実行委員長。「別府鶴見火山」は、平成17年度に市民合唱協会の創立30周年を記念して作られた組曲で、楽譜本は平成19年に出版された。CDは、平成24年に一気登山大会25周年記念の際に市民合唱協会が歌った時のもの。
奥さんの久美子さん(89)が「楽譜本は、歌う人には必要だが、普通の人には必要ではないと思っていましたが、もう1度読んでみたら、ほんとに良い詩だと思い、是非、皆さんに読んでもらえればと思いました。別府の素晴らしいところばかりが書かれていると思います。歌い継がれていくことを主人も願っていると思います」と話した。
楽譜本の最終ページには、村津さんが「全国の合唱仲間に、楽しく歌って戴けますよう、祈ります」と綴っており、楽曲への思いが書かれている。
長野恭紘別府市長は「新図書館においても、皆さんの目に触れる、耳に触れるようにしたい。村津さんを偲びつつ、新しい未来への歩を進めて行きたいと思います。貴重な資料をいただき、ありがとうございます」とお礼を述べた。
贈呈式には、村津さんの孫の嫁である奈穂さん、小倉博・別府市民合唱協会理事長、伊豆富生べっぷ鶴見岳一気登山大会実行委員長も同席した。