別府市制100周年記念実行委員会主催の「シン・別府学講座」が3日から始まった。25日まで全8回。
100周年を前に、過去を見つめ直す、過去を学ぶことをコンセプトに、別府の独自性や先人たちの思い、功績を知り、郷土に対する愛と誇りを深化させるのが目的。対象は、中学生以上で、定員は、各回50人程度で、先着順。
初回は、巽好幸ジオリブ研究所長、神戸大学名誉教授、マグマ学者が「奇跡の町・別府市 温泉は1日にしてならず」をテーマに講話した。巽さんは、別府温泉のヒミツを「地下100㌔㍍でプレートから絞りだされた水がマグマを造り、地下数㌔㍍にあるマグマ溜まりから超臨界状態の熱水が上昇しているから」とし、食塩型熱水とガスに分離して、多様な泉質を生んでいると解説。また、別府・大分美食のヒミツについても話をした。
今後は、▽19日午前10時半、市役所レセプションホール。中山昭則別府大学国際経営学部教授「どうした、そしてどうなる別府!!~戦後の発展~」▽19日午後2時、市役所レセプションホール。米山裕立命館アジア太平洋大学次期学長「世界の人を魅力する町・別府 多様性がつなげる未来」▽22日午後7時、サザンクロス。写真家の藤田洋三さん「市民の暮らし」▽25日午前10時、市竹細工伝統産業会館。岩尾一郎別府竹製品協同組合理事長「別府と竹工芸」▽25日午後4時、不老泉集会室。三浦宏樹公益財団法人大分県芸術文化スポーツ振興財団アドバイザー「アートの町、別府」が行われる。