別府市は、令和5年度児童虐待防止講演会を27日午後6時半、市役所で開催した。約70人が参加。
阿部万寿夫副市長が「育児不安、社会的孤立などを背景に、相談件数は年々増加している。1月に中津市で死亡事例が発生するなど、深刻な社会問題となっている。別府市では、7月からこども家庭センターを設置し、妊娠から子育てまで地域で安心して子育てが出来るように、切れ目のない支援をしています。多くの人が連携することが大切」とあいさつ。
NPO法人にじいろCAPの重永侑紀代表理事が「こども基本法とチームワーク」と題して講演した。「この問題は、誰かのせいにしないということが大切。できること、さらにできること、今から何ができるかが大切。孤立感を減らす、誰かに話すことの抵抗感を減らすこと。標準世帯(有職1人、無職1人、子ども2人)は、全体の4・6%で、コミュニティのベースがそもそも変わりつつある。昔のやり方が今は通用しない。両親揃っていても大変な時代。回りに頼る人がいない。ワンオペで育児をして、シングルだからということではなく、大変だということをまず受け入れてほしい」などと話した。