別府市は、開設から40年が経過した、北石垣公園の遊具広場について今年度から3年間かけて改修工事を行う。市内では初めて、インクルーシブ遊具を導入する。
これまで、別府市内では、鉄輪地獄地帯公園に、みんなにやさしいデザイン「ユニバーサルデザイン」の遊具は設置されていたが、障がいのある子もない子も一緒になって遊ぶことができる「インクルーシブ遊具」の設置はなかった。インクルーシブ遊具は、普通のブランコ以外にも、かご型で体を包みこんで安全に楽しめるものにするなど、公園を訪れるすべての子どもたちが楽しく一緒に遊べるようなもの。
北石垣公園の遊具は、石製のすべり台や施設の老朽化が顕著になるなど、整備が必要な状況にある。
公園の整備には、市内の小学生とその保護者約5千人に対してアンケート調査を実施。その結果をもとに、チャレンジアスレチック、ネットクライミング、コンビブランコなど多くの遊具が設置される予定。
今年度は、アクティブに身体全身を使って遊べる遊具や、3歳から6歳までの子ども向け遊具、インクルーシブ遊具を設置する予定で、来年4月から利用可能にする。来年度以降も、トイレの建替え、駐車場の新設を行うことにしている。
長野恭紘別府市長は、定例会見で「『別府の遊具で遊べる公園は、鉄輪地獄地帯公園だけじゃない。北石垣公園もあるぞ!』と公園が子どもたちにとっての新たな遊び場となることを楽しみに待っていてほしい」と話した。