生涯スポーツ功労賞に末宗公明さん

生涯スポーツ功労賞を受賞し
市長に報告した末宗さん(中央)

 令和5年度生涯スポーツ功労賞(文部科学大臣表彰)を受賞した、末宗公明別府実相寺相撲クラブ監督(73)が6日午後2時、市役所で長野恭紘別府市長に受賞を報告した。
 末宗監督は、中学生の時に相撲を始めた。社会人になってからも相撲を続け、43歳の時に子どもたちの指導を始めた。「当時、校区対抗で相撲大会が行われるなど盛んだった。市内には石垣と大平山の2つのクラブがあって、両方の指導をしていた。その後、実相寺相撲クラブになった」と振り返った。現在、大分県相撲連盟副会長を務めている。
 報告会には、宇都宮太別府市相撲連盟副会長(県相撲連盟理事)、県相撲連盟理事で教え子第1期生の姫野孝さん、実相寺相撲クラブ保護者会長で教え子1期生でもある木村智彦さん、保護者会の黒岩真紀副会長、安本英子監事が同席した。姫野さんは、2007年に第56回全日本選手権大会でアマチュア初優勝を飾り、翌2008年に第16回世界相撲選手権大会でも優勝を果した。最近では、黒岩香莉奈さん(川崎小5年)が今年10月の第28回全日本女子相撲選手権の45㌔未満級で優勝するなど、国内だけではなく、世界でも活躍する選手を育てた。
 末宗監督は「子どもたちが育ってくれたおかげで、ご褒美がもらえたのかなと思う。子どもたちの後押しがあったから続けてこられた。また、その時々の保護者の協力もあった。別府市には、練習場を使わせてもらい、よい環境で練習をさせてもらっています。願いとしては、市内で子どもたちの大会がもっとあるといいなと思います」と報告。
 長野市長は「おめでとうございます。市としても、頑張って九州や全国大会に出場する子どもたちのバックアップをしたいと思っています。サポートできることがあれば」と述べた。