別府温泉杉乃井ホテル(鞍馬達也総支配人)は1、2日に施設内で大分県を中心に活動している書家・三重野文緒さんを迎えて「新春書道パフォーマンス2024」を開催した。
三重野さんは、大分高校から新潟大学教育学部芸術環境創造過程書表現コースを卒業。県内3カ所で「大分の小さな書道教室」を主宰する一方で、海外でも書道パフォーマンスを行うなど、活躍している。
パフォーマンスは、2日間、「宙館」ロビー、庭園「ソラニワ」、屋外型温泉「アクアガーデン」で行われ、それぞれ感じるままに文字を書いた。
2日午後4時、ソラニワで行われたパフォーマンスでは、宿泊客が庭やテラスに集まって楽しんだ。三重野さんが、大きな筆を手に持ち1枚目の紙に向かって大きく振りかぶって、力強く一筆目を入れると、観ていた人たちから「すごい」と驚きの声があがった。そのままの勢いで「愛」の文字を書き上げると、文字の周辺に言葉への想いを綴った。
2枚目の紙には、「幸」の文字と杉乃井ホテルのテーマである「君としあわせ」を書いた。10分ほどで書きあげ、会場からは大きな拍手が送られた。また、じゃんけん大会もあり、三重野さんと最後まであいこだった人1人に色紙に好きな文字が書いてもらえるプレゼントがあった。
ホテルでは、新年を楽しんでもらおうと、大晦日には年越しそばを提供し、部屋には、三重野さんが干支の「辰」を手書きしたはがきを置いた。さらに、餅つきや獅子舞などもあり、訪れた人は正月気分を楽しんでいた。