公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団は「第24回別府アルゲリッチ音楽祭」の記者発表を2日午後1時、大分県庁本館3階記者会見室で行った。
今回は、5月11日から6月15日までの間、別府市はしいきアルゲリッチハウス、ビーコンプラザの国際会議室・フィルハーモニアホール、大分市のiichiko総合文化センター・iichikoグランシアタ、平和市民公園能楽堂などで8公演(関連コンサート含む)ある。
尾野賢治理事長(大分県副知事)が「別府会場のビーコンプラザでは、アルゲリッチ総監督と世界的バイオリニストのギドン・クレーメル、音楽祭ではおなじみのミッシャ・マイスキーによる巨匠の豪華な共演があります。大分会場のiichikoグランシアタでは、改修後のこけら落としとしてアルゲリッチ総監督とクレーメルが一期一会の舞台をお届けします。世界中が注目するステージをご堪能できると思います。4月からJRのデスティネーションキャンペーンにタイアップしたさまざまな企画で盛り上げようと思います」。
阿部万寿夫副理事長(別府市副市長)が「別府市は市制100周年の節目を迎えます。4月の式典をはじめ、別府市では多くの記念事業が予定されています。アルゲリッチ総監督に築いていただいた芸術の町別府を更に盛り上げたいと思います。一部の音楽祭のチケットを、別府市の『ふるさと納税』の返礼品としても用意します」とあいさつ。
音楽祭総合プロデューサーの伊藤京子副理事長が、今回のテーマ、公演内容などを説明した。
今回のテーマは「未来を創る~Creating the future」。総監督のマルタ・アルゲリッチ氏は1994年1月に初めて大分の地に降り立ち、30年の月日が経った。時は瞬く間に過ぎ去っていく。この現実を経験する中、未来へ向けて「今」を大切に歩みを進め、同時にこの歩みがまだ見ぬ世界の環境を創っていくのだと強く意識したいと考えている。クラシック音楽の世界も、それぞれ偉大な先人たちがこの長い歴史を繋ぎ、今がある。人が創造し、人が演奏し、人へ伝えるというとても人間的な行為を、バッハが語ったように「魂から魂へ」と伝えることの大切さやクラシック音楽の本質を問いながら、多くの人に演奏を届けたい―と考えている。
同音楽祭のチケット販売は、3月9日午前10時から。ローソンチケット、トキハ別府店、ヱトウ南海堂、トキハ会館などで購入できる。また、アルゲリッチオンライン(https://www.ticket-
web.jp/argerich
)でも申し込める。
電話での申し込みは、残席があるときのみ13日午前10時より受付を開始。平日午前10時から午後6時まで。
問い合わせや申し込みは、アルゲリッチ芸術振興財団(電話27・2299)まで。
コンサートについては、音楽祭チラシや同音楽祭のホームページで確認出来る。
音楽祭の日程は後日、掲載する。