可搬型シミュレーターやVR

本田町長が「地震ザブトン」で揺れを体験
VRを使って災害を疑似体験する職員

 日出町は、8日午前11時、町役場会議室で災害疑似体験会を実施した。
 大分大学減災・復興デザイン教育研究センターに協力してもらい、可搬型地震シミュレーター「地震ザブトン」を使った体験を行った。「地震ザブトン」は、椅子に座って地震の揺れを体験するもの。熊本地震の余震と本震、能登半島地震の昨年5月の時の揺れと今年1月の揺れの差などを体験した。スクリーンには、揺れによって家具などが倒れる映像が流れ、よりリアルに体感した。
 「地震ザブトン」を体験した、本田博文町長は「想像以上に、上下左右の揺れがあった。家屋が倒れることもうなづける。能登半島地震で、1981年の新耐震基準に対応した家屋も倒壊したと聞く。津波の危険もある。地震が発生した時には、すぐに逃げることが大切だと思う」と話した。
 また、大分県が作ったデータを使った防災VRで津波、地震、土砂災害などを疑似体験。VRのため、360度映像が映し出され、体験した職員は周囲を見回すなどしていた。
 日出町では、7日に大規模災害発生後の災害対策本部の運営の図上訓練も実施。南海トラフ巨大地震を想定し、初動対応能力の向上を目的に、運営要領を確認した。