別府市緑の基本計画策定委員会

計画策定の最終的な協議を行った

 「第2期別府市緑の基本計画」の策定委員会(委員長・久保田家且西日本短期大学客員教授、17人)の第4回が3月28日午後3時、市役所で開かれた。
 「緑の基本計画」は、都市緑地法に基づいて、公園や道路、学校などの公共公益施設の他、民有地の緑も含めたあらゆる緑について、保全と整備の方針、都市緑化を進めるための仕組みなどを総合的にまとめる計画。別府市では、平成19年度に策定。概ね20年先を見据えてつくられたが、社会情勢の変化などを受け、改正することになった。素案を提示し、パブリックコメントを募集したが、意見はなかった。
 計画の視点を、これまでの「緑を守る施策」「緑を創る施策」「緑を育む施策」に加えて、「緑を活かす施策」の4つにした。追加した主な施策は、「緑を守る」では、猪の瀬戸湿原の保全。「緑を創る」では、こどもまんなか公園づくり支援事業の活用。「緑を活かす」では、都市公園経営基本方針を定め、公園ストック効果向上に向けた取り組みや柔軟な公民連携などの推進を挙げている。
 改定版の基本計画では、施策の数を減らすことで、施策の体系を分かりやすく表記すると共に、実績が少ない事業については先進事例を記載することや、図や写真を多めに使って見やすくするなどを行うことを説明した。
 委員からは「エネルギーのために緑を壊してよいということにはならず、メガソーラーの開発規制をすべき」「緑の計画として効果がある項目がよい」「生物多様性について明記しては」など多くの意見が出た。出された意見は集約して、計画を策定する。