風水害多発期前に警戒

市内の危険個所で現状を点検する関係者

 別府市は、令和6年度防災パトロールを23日午前9時、市内5カ所で行った。
 台風や集中豪雨などによる風水害の多発期を前に、災害が予想される箇所の現状把握と防災活動体制の充実強化を図るのが目的。別府市、陸以上自衛隊第41普通科連隊、自衛隊大分地方協力本部、国土交通省九州地方整備局大分河川国道事務所、大分県東部振興局、県土木別府土木事務所、市消防団、別府警察署、市消防本部などから約30人が参加した。
 上下水道局会議室で出発式が行われ、大野高之防災局長が「昨年6月下旬から7月に梅雨前線の影響による豪雨で、県内で4人が亡くなられました。このような悲惨な被害を1件でも減らすことが、我々の使命です。現地を把握するとともに、被害防災対策を検討し、連携を密にしていきたい」とあいさつ。
 今回は、過去に危険度ランクがAまたはBで、最近パトロールを行っていない、土砂災害の危険性がある山家、内竈2カ所、亀川四の湯町の庚申元、鉄輪東のダラギを見て回った。いずれも、比較的被害が発生する危険率が高く、住家5棟以上もしくは、公共建物に被害を及ぼす地域とされる「B」ランク。
 参加者は現地で説明を聞きながら、写真を撮ったり現状について質問をしたりして熱心に見て回った。
 午後からは上下水道局に戻り、パトロール結果について検討を行った。