日出町は12日午前10時半、令和6年度戦没者追悼式を町中央公民館で執り行った。関係者約50人が参列した。
本田博文日出町長が「先の大戦において、祖国の平和と発展を願い、何よりも家族の安寧を念じながら、心ならずも戦場に倒れられた方々、あるいは戦火に遭われ亡くなられた方々、すべての御霊に心よりご冥福をお祈りいたします。私たちが当然のように享受している平和と豊かさが、戦争で亡くなられた方々の尊い犠牲と、ご遺族の皆様のご労苦の上に築かれたことを決して忘れてはいけません。今も世界各地で戦争が行われています。過去の歴史に謙虚に向き合い、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次の世代にしっかり継承していかなければならないという思いを新たにしています」と式辞。
724柱の英霊の御霊に黙とうを捧げた。
豊岡健太町議(議長代理)が「多くの犠牲や苦難の教訓を次の世代に語り継いでいくことは、戦争の惨禍を決して繰り返さないためにも、極めて重要です。平和の大切さを訴えていく責務があります。再び悲しい歴史を繰り返さないよう、決意を新たにしています」。
一宮敬司日出町遺族会連合会長は「先の大戦が終わりを告げて、79年目の夏を迎えています。苛烈を極めた戦いの中で、数多くの方々が祖国を思い、家族のことを案じながら戦火に倒れ、何者にも代えがたい命を落とされたことは、日本国民にとって永遠に忘れられない深い悲しみであり、痛恨の極みです」とそれぞれ追悼のことばを述べた。
参列者が献花を行い、麻生義霊日出詩道会長が追悼吟を披露した。