APU秋の学位授与式498人巣立つ

キャップトスでお互いの旅立ちを祝った

 立命館アジア太平洋大学(米山裕学長、APU)は、2024年秋の学位授与式を13日正午、ビーコンプラザで挙行した。学部ではアジア太平洋学部(APS)188人(うち外国人留学生131人)、国際経営学部(APM)230人(同190人)。大学院生では、アジア太平洋研究科博士前期課程(GSAM)53人(同52人)、同後期課程(GSAD)2人(同2人)、経営管理研究科(GAM)25人(同25人)。
 日本を含む53の国と地域の学生が卒業。開学以来初めて、南アフリカのエスワティニ王国の学生が卒業を迎えた。大分県内への就職は5人で、国内に就職する約45%が東京都を拠点とする企業に内定。3人が起業予定だという。
 米山学長が「卒業おめでとうございます。皆さんは今、APUの卒業生として、多くの課題とチャンスに満ちあふれた世界の入口に立っています。新型コロナの世界的流行を経て、私たちはレジリエンス(復元力)と適応力が重要であることを学びました。前例のない困難に直面しても、つながり、学び、成長するための新たな方法を見つけ、それらを導入する力が私たちにはあるのだと分かりました。これから世界に足を踏み出す皆さんは、健康の価値や人と人のつながりが持つ力、柔軟性の不可欠さなど、この時期に学んだ教訓を忘れないで下さい。今以上にインクルーシブで平和なより良い世界を創造するというミッションを胸に抱いて卒業していってください」と式辞。
 来賓の長野恭紘別府市長とモース・カオガス・フローレスAPU校友会代表が祝辞。米山学長が学部と大学院の代表者に学位記を授与した。また、博士学位記をグエンティニャ・トランさん(ベトナム出身)とグテイエレス・エイラ・レエア・マラナンさん(フィリピン出身)に渡され、研究科長から博士のガウンが授与された。
 卒業生を代表して、安藤百福賞を受賞したグェン・キュウ・チさん(APM、ベトナム出身)が「APUでの4年間は、私にとってかけがえのないものとなりました。私たちが前進するとき、完璧を求めるのではなく、つながりを大切にし、今日私たちをここに導いてくれた絆を深めていきましょう」。ムティカ・ナターシャさん(アジア太平洋研究科、マラウイ出身)が「別府に到着した時は、それぞれ異なる背景を持っていましたが、学び、成長し、変化をもたらすという共通の目標によって団結しました。私たちは、将来の世代のためにより良い世界を創造する力がある」とそれぞれあいさつした。
 式典終了後、キャップトスをして、それぞれの新たな旅立ちを祝った。