泣き笑いする映画が完成

「わたしのかあさん―天使の詩―」をPRする
音楽監督・主題歌を担当した別府市出身の朱花さん

 映画製作と配給を手がける(株)現代ぷろだくしょん(山田火砂子代表、本社=東京都新宿区)は寺島しのぶさん主演の両親が知的障がいの少女の葛藤を描く障がい者福祉映画「わたしのかあさん―天使の詩―」を12日、大分市のコンパルホール文化ホールで上映会を行う。大分市が後援。
 入場料は当日券1800円(チラシ持参割引1500円)、大学生1500円、中高生・障がい者千円、小学生千円(チラシ持参割引800円)、前売り券1300円、未就学児無料。
 スケジュールは▽午前10時30分▽午後2時―の2回上映し、上映前に監督の山田代表(現役監督として女性最高齢)と、別府市出身で同映画の音楽監督・主題歌を担当した朱花さんが上映前に舞台あいさつをする。
 寺島さんは、主人公の母親で知的障がいを持つ紀代子という何役を演じる。障がいのある夫婦の間に生まれた小学3年生の高子が、両親に反発しながら、葛藤を乗り越えていき、温かい心の交流の中で、人間にとって一番大切なものとは何かを一人ひとりに訴える作品。
 今日新聞社を訪れた朱花さんは「山田監督の音楽は3作目。主題歌は5作目となりました。子どもが成長し大人になる気持ちの移り変わりを、音楽で表現しました。出演者の心に来るセリフが多かったので、邪魔にならないようにしました。家族や身の回りに障がいのある人がいる方はもちろん、障がいのある方とどう接していいか分からない人などが見て、泣き笑いする映画になっています」
 「今回の映画の中で、過去と今を行ったり来たりします。監督の中の思いや経験がぎゅっと詰まっていますので、今までの作品とは違っています。山田監督の記念すべき10作品目ですので、大分で節目の上映ができるのは嬉しいです」と話した。