湯けむり洋菓子店とコラボ

商品開発をした別府大学
短期大学部食物栄養科の岡本昭教授と
湯けむり洋菓子店の永松奈津子店長ら
19、20日の「令和6年度大分県農林水産祭
“おおいたみのりフェスタ”」で
限定販売される「別府マラサダ」

 別府市制100周年を記念し「別府にふさわしいスイーツの商品化」というアイデアから、別府大学短期大学部食物栄養科と湯けむり洋菓子店(石垣西10丁目、永松奈津子店長)はコラボした「別府マラサダ」を開発し12日、同店で新商品発表会を実施した。
 マラサダとは、ポルトガル発祥でハワイの伝統的スイーツで、空気を含んでおりモチモチした生地で、通常のドーナツと口当たりが違い、そのマラサダをベースに別府の特徴を活かした新商品の開発をした。開発にあたり、同店と学生との協働で原材料の吟味から始め、試作や改善を行い、一口食べると甘さと香り、食感に魅了されるような美味しい数種類のマラサダを完成させた。発表会で示されたのは▽プレーン▽日出町産サツマイモ「紅はるか」をふんだんに使った餡▽食用の竹炭を生地に練り込み、日出町産カボチャ「クリカボチャ」を使った餡―と3種のマラサダを準備した。
 販売は、19、20日の「令和6年度大分県農林水産祭“おおいたみのりフェスタ”」で限定販売され、そのほかにイチゴジャムやブルーベリージャムをかけた全5種を販売する。
 今回使ったサツマイモ「紅はるか」とクリカボチャは、日出町豊岡在住の松尾賢治さん(71)が同町の畑300坪で作ったもの。松尾さんは「カボチャは『蒸す』か『煮る』かなので、このようにスイーツになるので凄い。自分が育てた野菜がスイーツに生まれ変わったことが嬉しい。みのりフェスタで、多くの人に味わってもらいたい」と語った。畑では、サツマイモやカボチャのほかに、ジャガイモ・ダイコン・ニンジン・ハーブ(ハイビスカスローゼル)などを育てている。
 開発に尽力した同科の金内成美さん(19)は「自分たちが研究会活動を通じて完成できたことが嬉しい。何種類も試作品を食べて、決めました。生地がモチモチしているので、子どもも『美味しい』と思ってもらいたい」、中島詩さん(20)は「アレルギーなど、お客さんのことを考えました」とそれぞれ話した。