新たに「別府市洪水ハザードマップ」作成

別府市が新たに洪水ハザードマップを作成した

 別府市は、新たに「別府市洪水ハザードマップ」を作成。浸水想定区域内及び同区域周辺に配布する。5万2127冊、英語版5千冊を配布する予定。
 近年、気候変動の影響によって、水害が激甚化及び頻発化していることから、令和3年度に水防法の一部が改正された。大雨によって河川が氾濫した場合に想定される浸水の範囲や深さである「洪水浸水想定区域」を指定する対象河川が、水位周知河川に加え、住宅などの防護対象がある中小河川にまで拡大された。
 それに伴い、大分県が管理する別府市内の中小河川9河川(朝見川、乙原川、鮎返川、河内川、境川、板地川、春木川、新川、津房川)を令和6年6月に洪水浸水想定区域として新たに指定した。
 県が指定した洪水浸水想定区域に基づいて、洪水ハザードマップを作成した。洪水浸水想定区域図は、6時間の総雨量が624mmの場合など、千年に1回程度の大雨を想定しており、河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域や浸水深を示したもので、一定の条件に基づいた予測。また、大雨による洪水のみを想定しており、高潮や内水氾濫(大雨が降った時に町の中や道路などに水がたまってしまう現象)は考慮されていない。
 必ず予測通りになるとは限らないが、令和5年1月に改定した「別府市防災マップ」内の「洪水・土砂マップ」と併せて確認し、日頃からの災害への備えに取り組んでほしいと呼びかけている。