ヴェルスパ大分運営担当兼地域連携担当

選手から新たな挑戦

宮本 優(みやもと ゆう)さん(25)

 サッカーJFL所属のヴェルスパ大分の選手を引退し、今年から地域連携担当に。V大分は、別府市をホームタウンの一つとして地元のイベントなどにも積極的に参加したり、子どもたちと稲刈りをしたり、小学校で夢授業をしたりと交流を深めてきた。
 熊本県出身で、父親の影響で5歳の時からサッカーを始めた。「子どもの頃は、所属していたチームがあまり勝てなくて、サッカーが好きじゃなかったんです。でも、負けず嫌いなので(笑)。父親が毎日サッカーを教えてくれて、自分もだんだん上手くなってチームも勝つようになって、好きになった」と振り返る。
 中学生の時にJFAアカデミー熊本宇城に入り、高校生時代に清水エスパルスユース入り。法政大学の4年生の時には、大学選手権優勝を経験。卒業後は、東京ヴェルディに所属し、期限付移籍で2年目から高知ユナイテッドSC、昨年からV大分で活躍した。
 「当初は、今シーズンも選手を続けようと思っていたのですが、学生時代に学んだまちづくりに興味があって、ヴェルスパの地域連携に少しずつ興味がわいてきて、選択肢として考えるようになった」と話す。
 仕事をしながら選手を続ける選択肢もあったが「惰性で選手を続けるよりも、いったんけじめをつけて、興味ある世界にチャレンジしていきたい」と引退を決意。
 「選手の苦悩もわかっているので、サポートしていければと思います」と新たな挑戦に意欲を見せる。
 選手時代に夢授業やサッカー教室に積極的に参加し、別府市民と触れ合ってきた。「地域連携で様々なイベントに選手が参加することで認知度をさらに高めて、多くの人にスタジアムに応援に来てもらいたい。皆さんの応援が選手の良いプレーにつながると思います」
 「また、別府市は外国人留学生が多いので、新しい層を試合に呼び込みたい。プレーヤーではないので、試合での勝敗には関わりませんが、一緒にJ3昇格を目指して頑張りたい」と話した。