
後藤八千代さん
去る2日に100歳の誕生日を迎えた後藤八千代さんが入所しているナーシングホームはるかぜを7日午後2時45分、長野恭紘別府市長がお祝いに訪れた。
表彰状とお祝い金を読み上げられると、大病を患ってベッドの上にいる後藤さんが目を開けて親族も驚いていた。長野市長が「嬉しいな。凄い。おめでとうございます」と声をかけた。
同施設を代表して石山健二施設長が「ここに入所されて13年、ショートステイを入れたらもう少し長いです。私の記憶で、この施設の最高齢は106歳。この先も長生きして、記録を作っていただければと思います。後藤八千代さん、百寿おめでとうございます。多くの経験を積んでこられたお姿に敬意を表します。これからも日々、穏やかな時間をお過ごしください」とお祝いを述べた。
懇談では、長野市長が後藤さんがそろばんが得意で、経理がをしていたことや肌がきれいなことにふれた。
後藤さんは、日出町豊岡出身。20代のときに別府に来た。長年、夫・安米さんが経営する会社で経理の仕事をしており、そろばんが得意で、20~30年勤務していた。平成11(1999)年に病気を患うまでは仕事を続けていた。仕事を退職してからは旅行(国内は京都や伊勢など、国外はマニラやモルディブなど)に行っていた。病気の症状が悪化してからは、同施設に入所した。
子ども4人、孫5人。今も好き嫌いせずに食べている。
市長訪問後のインタビューに後藤さんの長男の妻みどりさん(75)=市内在住=が「義理の母とは結婚した当初から一緒に住んで50年ぐらい。厳しかったです。今も3食、口から食べているからそれで長生きしていると思う。いつも目を閉じているけど、今日は楽しかったのか目を開けて嬉しかったのだと思う。百歳の色はピンクなので、本日はピンクの帽子とちゃんちゃんこを用意しました。」と話した。
市内の100歳以上の高齢者は7日の時点、女性108人、男性12人の計120人。市内の最高齢者は107歳。