6月別府市議会定例会の一般質問④

 令和7年第2回別府市議会定例会は19日午後1時、一般質問で日名子敦子氏(自民新政会)、吉冨英三郎氏(同)が、新図書館整備事業と周辺環境整備、南部地区振興、再生可能エネルギー、別府市観光協会などについて質問した。

南部地区振興について

日名子敦子氏(自民新政会)

日名子 敦子氏

 日名子敦子氏は南部地区振興の浜脇秋葉線整備について「現状の進捗状況と今後の計画は」と質問。
 田邉和也都市整備課長が「3月末時点で用地取得率は約82%。引き続き権利者との交渉を進めます。工事は、今年度から朝見川橋の撤去工事を予定。河川の水が少ない渇水期にしか工事ができないなど制限があるため、新しい橋がかかるまでは数年かかる予定」と答えた。
 日名子氏は「橋の撤去が始まると終日通行止めとなり、迂回して通行することになる。対策は」と質すと、田邉課長は「対策として、交差点などの要所に警備員および看板の設置で周知を図ります。工事前にホームページや地元説明会を開催する」と答えた。
 日名子氏がBEPPU楠銀通り会について「道路工事が終われば、今後、通り会として本格的な活動が始まる。しかし会員が少ない店舗数で、経験が浅い状況。どのようなサポートが必要で、期待していることは」と質問。
 市原祐一産業政策課長が「実績のあるソルパセオ銀座や流川通り会と隣接しているので、連携が可能で、活性化に向けて意見交換をする。観光ルートや買い物ルートとして、将来的には、旧平尾邸や旧浜脇中学校跡地に整備しているモノづくり等複合施設などを含めた南部地区全体の活性化の役割も期待している」と答えた。
 そのほか、新図書館整備事業と周辺環境整備、防災行政などについて質問した。

再生可能エネルギーについて

吉冨英三郎氏(自民新政会)

吉冨 英三郎氏

 吉冨英三郎氏は再生可能エネルギーについて「これからAIなどが普及する中で、AIデータセンターは多量の電気を使う。発電所から送電網を使って、データーセンターに電力を供給しているが、災害リスクを考えて、地方に分散しようと国が計画している。地方で大きな電力を発電できれば、そこにデーターセンターも創られる。別府市の地熱、温泉熱を利用して発電する研究施設を持ってくることは可能ではないか。国に声を挙げることで夢の実現に近づく」
 「世界の経済が変わったとき、観光業だけで税収を確保することは難しい。長野市長が市民生活の安定のためにも、別の稼ぐ、儲かる考えを持つべきでは」と質問。
 長野恭紘別府市長が「10年前、初当選した際の公約に温泉電源ステーション構想がありました。別府市民が使うエネルギーは別府市の中で、主に再生可能エネルギーで発電するというものを掲げました。今は2900の泉源がある言われています。使っていないところに小型のものを据え付けて、発電効率が上がれば家庭や事業者が使う電気を夜中貯めて、昼に使えればいいのではと思っていた。小型で据え付けて電力が使える研究というところは興味がある。蓄電効率を上げる研究を民間企業と知見を共有しながらすることは有効。どういうことができるか、いろんな人と協議させていただきたい」と答えた。
 そのほか、山田関の江線、別府市観光協会について質問した。