令和7年第2回別府市議会定例会は23日午後1時、一般質問で重松康宏氏(公明党)、泉武弘氏(弱い立場の人に政治の光を)が食品ロス削減、自治会、立命館アジア太平洋大学・別府大学・別府溝部学園短期大学との連携と支援、共生社会などについて質問した。
一般質問はこれで終了し、第2回市議会定例会は25日に最終日を迎え、各委員長報告、少数意見者の報告、討論、表決が行われる。
食品ロス削減について
重松康宏氏(公明党)
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重松康宏氏は食品ロス削減について「取組の一つとして、フードドライブがある。現在、フードドライブは行われているのか」と質問。
田辺裕市民福祉部長が「別府市社会福祉協議会などで、実施。個人や団体、市内のスーパーなどから集められた食品が、同協議会に寄付されている。食品については、未開封で期限が2カ月以上、缶詰などの保存食品やレトルト食品、飲料、調味料を募集している。調理関連用品も受け付けている。食品などは、食糧支援が必要な人たちに配付している」と答えた。
重松氏は「市として、フードドライブへの取組の重要性について、どのような認識か」と質すと、田辺部長が「活動により、家庭や企業で余った食品が破棄されることなく、食料の支援が必要な人に行くことで地域に助け合いの精神が広がる。食品ロスを回避することで、廃棄過程で発生する二酸化炭素を削減させ、地球温暖化防止対策につながる」と答えた。
重松氏が「大分県などでは、庁内で職員を対象としたフードドライブが行われている。別府市でも実施してもらいたい」と要望。田辺市民福祉部長は「各関係課と協議する」と答えた。
重松氏が「単に食料品を渡すだけの支援ではなく、生活上の支障が解消されない限り、食料品が必要な状態は続く。提供をきっかけとしてさまざまな相談支援につなげてほしい」と要望した。
そのほか、自治体、介護認定などについて質問した。
共生社会について
泉武弘氏(弱い立場の人に政治の光を)
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泉武弘氏は共生社会について「外国人がどういう悩みや問題点を持っているのかを把握することが大切。別府市に住んでいる外国人在留者の抱えている問題を、副市長は認識しているのか」と質問。
岩田弘副市長が「いろいろあると思うが、今、思い当たることがない」と答えた。
泉氏が「外国人の生活実態調査を実施しないと、的確な施策が構築できない。調査についてどう考えているのか」と質問。長野恭紘市長が「大分県が主体的に困りごとを対処しているが、働く人に対しては産業政策課、学生は文化国際課に困りごとが集まっている。実態把握をすることは、今後も役立つので検討する」と答えた。
泉氏が「出身国で日本語を勉強するが、別府や大分に来たとき、地方の言葉が理解できない。これをどうするのか」と質問。日置伸夫観光・産業部長が「平成16年から日本語教室『日本語らくらくトーク』を毎週月曜日午後2時から同4時、市役所内で無料で開催。今年度から日本語コーディネーターを用意し、月曜日に加え毎週水曜日にAPUプラザ大分1階でも開催している」。
長野市長が「介護・福祉・医療・建設で働く外国人材からどのような困りごとがあるのかを、しっかりと企業と行政が把握する。今後は様子を見ながら、各業界団体と話をし、必要であれば速やかに対策を練る」と答えた。
そのほか、立命館アジア太平洋大学・別府大学・別府溝部学園短期大学との連携と支援について質問した。