
令和7年第2回別府市議会定例会は25日午前10時、観光建設水道・厚生環境教育・総務企画消防の各委員会が付託を受けた議案に対する報告、討論、表決を行い、閉会した。
▽観光建設水道委員会の阿部真一委員長は、観光課関係で「鉄輪地区のオーバーツーリズムによる交通渋滞を緩和し、安全かつ快適に利用できる環境を確保するため、鉄輪地区西側(山地獄前)に有料駐車場を整備しようとするものとの説明があった」
「委員から、今回駐車場を整備の経緯に関する質疑に対し、当局から、連休等の観光シーズンにおいて鉄輪地区で交通渋滞が発生しており、地域団体との意見交換の場や市民からの複数の問い合わせで駐車場整備の要望があったことなどから、市として整備が必要と判断したとの答弁があった」
「別の委員から、渋滞時には生活道路が機能しておらず、地元住民が苦慮している状況を踏まえ、市が引き続き対策を講じるだけではなく、近隣の観光施設が独自で駐車場を借りることについても十分協議するよう要望があった」と報告。
そのほか条例議案、その他議案についても原案のとおり可決すべきものと決定した。
▽厚生環境教育委員会の石田強副委員長は、ひと・くらし支援課関係で「令和6年度に実施した定額減税補足給付金の当初調整給付の支給額に不足が生じる方等に対し、追加で給付金を支給するための経費を計上しているとの説明があった」
「委員から、システム改修業務等委託料の内容について質疑があり、当局から、コールセンター・相談窓口対応業務の委託費用や、今回の対象者のデータを抽出するためのシステム導入費用等であるとの答弁があった」と報告。
そのほか条例議案、その他議案についても報告し、全員異議なく原案のとおり可決・承認すべきと決定した。
また「幼小中学校の給食の完全無償化を求める請願書」については、採決の結果、賛成少数で不採択にすべきものと決定した。
▽総務企画消防員会の三重忠昭委員長が消防本部関係で「消防団員において、新入団員が想定以上に多かったことや役員異動により、制服などの被服購入費が予算計上額を超えるため、増額補正を行うとの説明があった」
「委員から、新入団員の人数に関する質疑があり、令和7年4月1日付けで17名であるとの答弁があった」と報告。
そのほかの条例議案、その他の議案についても報告し、全員異議なく原案のとおり可決・承認すべきと決定した。
続いて討論があり、給食完全無償化の請願について賛成の立場で美馬恭子議員、反対の立場で泉武弘議員が行った。
採決では、議案は全員異議なく可決・承認した。請願については、賛成少数として不採択とした。
追加上程として、令和7年度別府市一般会計補正予算の「べっぷみんなにお米配付に要する経費」とし2億4110万円の増額で、補正後の予算額は667億7510万円を計上が挙げられた。
提案理由の説明を長野恭紘別府市長が「物価高騰に対する国の経済対策として、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金が交付されました。本市においては、この交付金に加え、財政調整基金を1億3907万8千円取り崩し、物価高騰の影響を受けている市民の生活を支援するため、全世帯を対象に、18歳以下の子育て世帯には米3キロを現物支給し、その他の世帯にはお米券を配布する」とした。
議案質疑を、小野佳子議員(公明党)、塩手悠太議員(有志の会)を行った。
続いて、別府市教育委員会委員として、新谷なをみさん(令和3年7月に同委員1期目)の任命したい旨が挙げられ、議会の同意を求め、原案とおり同意した。
令和6年度別府市一般会計繰越明許費繰越計算書の提出など8件の報告案件があった。
別杵速見地域広域市町村圏事務組合議会議員の選出があり、議長による指名推薦によって塩手、谷口和美(ビーワンべっぷ)、重松康宏、小野佳子(公明党)、日名子敦子、阿部真一(自民新政会)、三重忠昭(市民クラブ)、穴井宏二(公明党)、加藤信康(市民クラブ)、吉冨英三郎(自民新政会)、黒木愛一郎(創世会)、山本一成(自民新政会)、泉武弘(弱い立場の人に政治の光を)13議員が選出された。
議員提出議案5議案、議員派遣について全員異議なく可決した。