
平野芳弘・平野資料館長、
扇隆志(株)ゼンリン社長室室長、
長野恭紘別府市長、寺岡悌二教育長、
髙橋一成別府市美術館運営協議会長

興味深そうに見る来場者
別府市美術館は28日から8月3日まで、「別府市美術館開館75周年記念・ゼンリン創業77周年記念(喜寿)『ゼンリン創業の地別府と観光と地図の歴史展』」を同館2階企画展示室と同室前ホールで開催している。(株)ゼンリン、ゼンリンミュージアム、国立国会図書館、大分県、大分県立図書館、別府市立図書館など協力。NPO法人大分県芸振、今日新聞社など後援。
同日午前10時、2階企画展示室前ホールでオープニングセレモニーが実施され、主催者の長野恭紘別府市長、寺岡悌二教育長、矢野義知教育部長、津川文隆社会教育課長、来賓は扇隆志(株)ゼンリン社長室室長、佐藤渉ゼンリンミュージアム館長、平野芳弘・平野資料館長、髙橋一成別府市美術館運営協議会長が出席した。
主催者を代表して長野市長が「美術館や図書館と協議をし、ゼンリン、ゼンリンミュージアムから快諾をいただき、この素晴らしい企画展が実現しました。別府市民の皆さん、市外の皆さんも別府市美術館に足を運んでいただき、ゼンリンと別府市で、礎を築いていただいた、さらにそれを発展をしていく歴史を勉強するような貴重な機会になったらと願っています」とあいさつ。
来賓を代表して扇室長が「弊社は別府から北九州小倉に本社を構えていますが、別府という礎を基に、今は北九州、東京、世界へと頑張ろうとしています。昨年は別府市制100周年としてミュージアムで企画展を実施しました。今回の企画展を通じて、ゼンリンの礎が別府にあることを感じました。地図の歴史を振り返りながら、新しい未来を探っていただければ」と謝辞を述べた。
檜垣伸晶館長が展覧会の概要などを解説。続いて、長野市長、寺岡教育長、髙橋会長、扇室長、平野館長がテープカットを行い、展覧会が幕を開けた。
作品は、初披露の「市指定文化財別府・浜脇・田の口古地図(別府村、浜脇村、朝見村、立石村)」を含めた約50点を展示している。
地図などの資料を見た年配の夫婦は「別府が発祥の地とは知らなかった。別府の歴史がここに詰まっている。後生の人たちに昔を教える資料として教え、話して行ければ」。
若い女性は「別府には昔、こんなとこをがあったんだという気づきがあったことや『昔はドローンなどが無いのになぜこのようにきれいに描けたのか』と館長に聞いたところ、デッサンが上手でお弟子さんや経験のある方と協力して素晴らしい地図が出来たと聞き、地図は奥深いものと思いました」と感想を述べた。
檜垣館長は「歴史資料や地図資料を見に来ている人が多い。昔と今を比べる材料にもなるので、この好機に美術館に訪れ、他の作品にも興味を示していただければ嬉しい。好きなものだけ見にきてください」と話している。