東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は6日、東京2020パラリンピック聖火リレーとして、各都道府県で「聖火フェスティバル」を開催すると発表した。大分県内では8月15日~17日に17会場(玖珠町と九重町は合同で実施)で行われる。
パラリンピックの採火は、ギリシャで採火した聖火が開催国に運ばれるオリンピックと違い、複数の場所での採火が認められている。そのため、組織委員会では、全国で採火フェスティバルを開催し、日本全国でパラリンピックを盛り上げようと企画した。
別府市では、16日午後3時から、北浜公園でレンズによる太陽光からの採火を行う予定。1964年に開催された東京パラリンピックで障がい者スポーツの遅れを感じた、太陽の家の創設者でパラリンピックの開催にも尽力した故・中村裕博士が提唱して1975年に開催された「第1回フェスピック大会」の採火で使用したレンズ(直径約4・5㌢)を使って当時の採火を再現しようというもの。
県下で採火された炎は、17日に太陽の家に集められ、東京に向けて出立する。
全国から集められた炎は、英国ストーク・マンデビルで採火された炎と共に、21日に開催都市である東京で行われる集火式で1つになり、「聖火」となって、8月22日から25日まで都内をリレーして、開会式会場に持ち込まれる。