別府秋葉神社の神輿83年ぶりに修復

別府秋葉神社の関係者が参列して、修復を終えた神輿の神事を行った

 別府秋葉神社は本社神輿を昭和12年に購入して以来、今回初めての大修理を行い、このほど完了したため、9日午前11時、関係者が集まって神事を行い祝った。
 秋葉神社の神輿は、昭和12年に「別府国際温泉観光大博覧会」が開催された折り、出品されていた極上神輿(当時990円、現在の物価に換算すれば約800万円と推定)を購入したもの。戦前の数年間は、当時行われていた各神社合同の夏祭りで街中を練り歩くなど、存在感を示していた。その後も、神社の夏祭りの際に2年に1度担いできたが、担ぎ手の不足によって最近では、台車による御神幸が続いていた。年々損傷が激しくなり、担ぐのは危険ということになり、地元4町の有志で「別府秋葉神社お祭り会」を結成して、神輿の整備を行うことを決めた。事業には、一般財団法人自治総合センターの宝くじ社会貢献後方事業である「コミュニティ助成事業」を活用した。修理費などは約420万円。
 ピカピカになった勇壮な神輿がお披露目され、西原清介総代会長や4町の自治会長、神輿を担ぐ「白鳳会」のメンバーら関係者が玉串を捧げて、神輿の完成と今後の繁栄を祈願した。
 直会で西原会長が経緯を説明して「往年の秋葉神社の神輿を担いで、地域を練り歩く華麗で勇壮な姿を皆さんにお披露目して、子どもたちに伝統文化を継承するとともに、地域の皆さんと輝かしい伝統ある神社を盛り立てたいという思いが叶いそうです」とあいさつをした。
 今年は神輿を出す年ではないが、7月に修復が完成した神輿を担いで町内にお披露目をすることにしている。

コメントを残す