別府市、別府市教育委員会、別府市PTA連合会主催の令和元年度別府市人権教育学級の閉級式が13日午前11時半、市役所で行われた。約80人が出席した。
人権教育学級は、部落差別をはじめ様々な人権問題について正しく認識して、その解決に向けて差別のない明るい社会の実現を目指す人の人材育成を図ることを目的としている。市内の幼、小、中、高校、支援学校の保護者を対象に6回の講座と「差別をなくす市民の集い」にも出席。延べ約530人が参加した。
寺岡悌二教育長が「人権8課題について講習を受けたと思う。国の法も偏見、差別の解消に向けて整備が着々と進んでいる。別府市でも、様々な課題があり、その都度関係機関と連携を取っています。学校では、『聞くこと』を徹底している。どの授業、クラスに行っても静かで落ち着いた、相手を大事にする気持ちで話を聞くことが出来るように取り組んでいる。家でも子どもの側に寄り添って学習の定着を見る中で、コミュニケーションが取れれば良いと思う」とあいさつ。
大塚俊夫市P連会長は「それぞれ学んだことを正しく理解していただいて、各学校、地域に持ち帰り、広げてもらうのが目的。1年間の学びを伝えてもらえればと思う」と述べた。
受講生を代表して、ひめやま幼稚園育友会の田原朋子さん(44)が「学習の中で、こんなことも人権問題だったのか、と新しい気づきがありました。知らなかった、関心がなかったせいで、自分も誰かを傷つけたことがあったかもしれない。子どもと一緒に人権について考え、学んだことを日頃の生活に生かしていきたい」と感想を述べた。