2月1日から4月5日まで、宮崎県延岡市は「出逢いの聖地・2020延岡花物語」と銘打って、市内各所でフラワーフェスティバルを展開。連休の22日から24日までの3日間は、「このはなウォーク」で盛り上がりをみせた。新型コロナウイルスの猛威の中、来場者に最大限の対応を備えて「決行」した。
「このはな―」は市内に注ぐ五ヶ瀬川、その堤防や河川敷を舞台に、周囲3百本の「天下一ひむか桜」と百万本の菜の花が咲き乱れ、3日間でのべ6万人が訪れる最大イベントへ成長した。
話は十数年も前の事。市内の篤志家が百五十本の桜の苗木を延岡観光協会谷平興二・当時会長に寄贈。堤防道脇に植樹、さらに本数を増やした。まつりを始めるきっかけは谷平会長の情熱一本。年を追うごとに賛同、協替者が拡大した。
「出逢いの聖地」は神話にあるコノハナサクヤヒメとニニギノミコトの仲睦まじさと花やかな生涯をイメージした。国土交通省延岡河川国道事務所の協力を得て設営された会場は、延岡市内の料飲各店が軒を並べ、天下地鶏、宮崎牛、海産物の浜焼き、地産の清酒、焼酎が飲み、食いだおれ天国を創出。人力車がコノハナサクヤ姫、ニニギノミコトを乗せて会場を廻る。延岡茶道連盟が野点を振る舞えば、市内中学生手造り3千本の花車が春のそよ風と共に回りだす。五ヶ瀬川の両岸は陸上自衛隊が渡河訓練の延長で仮設橋を展示してこれを結ぶ。JAはじめフラワーショップの出店が花木など生活植物を楽しむスペースを提供したりと、いたれりつくせり。延岡グルメを堪能すれば神興団体の有志が女神興を仕立てて、来客の目を楽しませる。 会場特設ステージでは市内幼稚園児やノド自慢の歌謡ショー。今回のスぺゲスは名古屋から招請した小6の天才歌手東亜紀ちゃん。「コロナウイルスを吹っ飛ばす勢いで開催しました。別府の皆様、ご家族連れで是非この延岡にお越し下さい!」と谷平実行委員長、ノリノリにPR。