日出町の令和2年度当初予算案

 日出町は、令和2年度の当初予算案をこのほど発表した。一般会計は108億4100万円(前年度比6・6%増)で、過去最大規模の編成となった。昨年度から始まった学校給食センター建設事業の本格的な実施に加えて、幼児教育無償化に伴う子どものための教育・保育給付事業が大幅に増えたことなどが要因。
 歳入では、町税は31億2812万2千円と前年度比4・6%の大幅な増額を見込んでいる。太陽光パネル設置等による償却資産の増加や新築家屋による固定資産税の増加、税務義務者数が増えることによるもの。令和元年度の「ふるさと寄附金」の増額により、まちづくり基金への繰入金が7900万円増加。町税や地方消費税交付金の伸び、歳出の見直しなどにより財政調整基金の繰り入れが3億2951万4千円と1億5522万6千円の減額、減債基金の繰り入れも5千万円減額することが出来たとしている。
 歳出では、扶助費の増加に伴い、義務的経費が7%増の58億4203万7千円になった。投資的経費は学校給食センター建設事業や非常用発電装置設置事業などの実施により、前年度より17・4%の増額となった。
 特別会計は61億6196万円(前年度比8%増)、企業会計は水道事業は歳入が5億6562万円、歳出が7億10万9千円。下水道事業は歳入が11億3252万5千円、歳出が12億9129万円で、いずれも不足分は当年度分損益勘定留保資金などで補てんする。
 新規事業として▽特殊詐欺等防止機能付電話機等購入補助金▽AIを活用した議事録作成ソフト導入費▽乗合タクシー実証運行事業▽藤原小学校LED化事業▽法華寺釈迦如来坐像修復事業などを行う。
 他にも、フッ化物洗口事業や城下かれ祭り費、小学校外国語活動推進事業などを拡充する。

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