「べっぷの文化財」の第56号

第56号となる「べっぷの文化財」を刊行

 別府市教育委員会は、「べっぷの文化財」の56号をこのほど刊行した。
 今回は「別府・浜脇・田の口古地図」をテーマに、別府市文化財保護審議会の佐藤晃洋委員が執筆した。
 古地図は、別府市有形文化財に指定されているもので、別府市立図書館が所蔵している。別府村、浜脇村・田野口村、朝見村の3つの絵図で構成されている。指定名称は「別府・浜脇・田の口古地図」となっているが、実際には、朝見村の絵図もついており、「田の口」は、近世中期以降の村名は「田野口」だったという。報告書ではこちらを使用。
 「豊後国志」によると、朝見村、田野口村、浜脇村は「朝見郷」に属し、別府村は「石垣荘」に属していた。冊子では、近世の別府地域について、支配の概要や4つの村の状況を踏まえて各絵図に描かれている内容について考察している。
 絵図の制作の背景には、松原浜の利用権を巡り争いがあったとされている。この問題は解決しないまま明治時代を迎えている。この地域の歴史を語る重要な文化財であり、学術的価値の高い資料と結論づけている。
 冊子は250部発行され、市役所5階の社会教育課と市立図書館で無料配布している。問い合わせは、社会教育課(電話21・1587)へ。