別府市市民福祉部参事兼福祉事務所長

多様化する支援ニーズ

甲斐 博幸(かい ひろゆき)さん(57)

 平成13年に福祉専門職として、別府市に採用された。
 別府市出身で、大学卒業後に「福祉の道に進みたい」と大分市の九州テクニカル専修学校(現在の智泉福祉製薬専門学校)の社会福祉士学科1年課程で勉強し、民間の福祉施設で勤務。
 「手続きなどで市役所によく来ていて、行政の立場で仕事をしてみたいと考えるようになった」と話す。
 令和3年にひと・くらし支援課長、同7年に高齢者福祉課長を歴任した。
 「最初に配属されたのが、介護保険課。介護保険制度が平成12年から始まったばかりで、行政や事業所、施設もまだ手探りの状況で、一緒に勉強し、取り組みました。制度が大きく変わる中で、ほぼ全ての業務に携わり、気が付けば、10年間所属していました。毎日、夜遅くまで取り組んだことは、良い思い出です。個人的には、100歳訪問で毎回元気をもらい、お祝いの日に立ち会えることをうれしく思っていました」と振り返る。
 市民福祉部は、市民、共生社会実現・部落差別解消推進、生活環境、高齢者福祉、ひと・くらし支援、障害福祉の6課で構成されており、介護保険統括責任者として、主にひと・くらし支援、高齢者福祉、障害福祉の3課を担う。
 「福祉人材不足が全国的に問題になっています。今後も、さらなる深刻化が予想されるため、国や県、各機関を含めて調査、検討が必要だと思います。高齢者だけでなく、障がい者、子ども、生活困窮など支援ニーズは多様化しています。行政や関係機関だけでなく、地域の中でそれぞれが役割を持ち、連携していくことが重要だと思います」と語る。
 仕事をする上で「人との対話」を大切にする。家族は、妻と長女の3人暮らし。趣味は「今はマラソン。週末には必ず走っています」と笑う。中・高はテニス、大学はテニスのインストラクターをしていたことも。社会福祉士と介護支援専門員の資格を持つ。