別府市議会の予算決算特別委員会①

令和2年度の予算審議がはじまった

 別府市議会は、令和2年第1回定例会本会議を休会し、全議員出席による予算決算特別委員会(黒木愛一郎委員長)を10日午前10時から開き、会派代表者質疑を行った。
 一般会計の予算規模は554億4千万円(前年度肉付け後比10・2%増)、特別会計は533億8千万円(同0・1%増)。水道局の予算規模は29億9618万6千円(前年度比3・22%増)。
 長野恭紘別府市長が「地方交付金などの財源を最大限に活用して、市民が幸せを実感できるまちづくりのため編成した」とあいさつ。阿南寿和副市長が「昨年のラグビーワールドカップに続き、今年はオリンピック・パラリンピックが日本で開催されます。世界三大スポーツイベントと呼ばれる2つの大会が2年連続で開催されることで日本に注目が集まる中、一方で新型コロナウイルスの感染拡大で、外国人観光客、国内観光の停滞が懸念されています。一刻も早い感染終息を願うとともに、感染終息後の経済状況を的確に予測し、観光客を呼び込む方策について今から検討していかなければいけないと考えています。令和2年度においては、観光による別府経済の活性化はもとより、市民に寄り添う市政を実現するため、市民生活に密着した取り組みに力を入れて予算を編成しました」と総括説明。
 中野義幸水道企業管理者が「水道料金収入の増加がなかなか見込めないなど、依然として厳しい経営状況に変わりはなく、経営環境は予断を許さない状況が続いています。これまで以上に、経営の健全化を進め、現在の水道料金をできうる限り維持しながら、安全な水を安定的に供給するため、企業努力を積み重ねていきたい」とした。
 野口哲男氏(自民党議員団)は、昨年9月に行った予算決算特別委員会の意見書について「新年度予算にどう勘案しているのか」と質問。
 松川幸路企画部長は「大型事業のため予算規模は増えているが、経常的経費の削減など、財源確保に努めている。また、3年連続でマイナスシーリングを行い、歳入歳出両面から考えた」と答えた。
 野口氏は「さらなる財政見直しの厳格化が求められるのではないか。補助金もマンネリ感があるものが見受けられる。成果報告を見ながら聖域なき見直しが必要」と指摘した。
 堀本博行氏(公明党)は、市営温泉の入浴料改定について質問。田北浩司観光戦略部長は「市営温泉を日常的に利用している市民に負担が少ないように、市民入浴券の30回券で割引率を大きくし、区分においては端数のないものにした」と説明。
 堀本氏は「見直しについては高く評価したいと思っているが、湯都ピア浜脇の値上げについての根拠は何か。現在、半年券が販売されているが、今後はどうするのか」と重ねて質問。
 田北部長は「隣接する浜脇温泉を参考にしている。半年券は今後も販売を予定している」と答えた。
 午後からは、山本一成氏(自民新政会)、加藤信康氏(市民クラブ)、平野文活氏(日本共産党議員団)が執行部の考えを質した。

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