NPO法人BEPPU PROJECT(山出淳也代表理事)は「KASHIMA2019BEPPU ARTIST IN RESIDENCE」の滞在成果展プレスツアーを8日、北浜1丁目のBEP・labや元町の井上デンキセンター地下で行った。
同展は、別府プロジェクトが2008年より継続開催している。別府の温泉文化のなかに息づく湯治のための宿泊形態「貸間」から名付けられたこのプログラムは、国内外のアーティストが別府の町に長期間滞在し、町や地域の人々との交流のなかでさまざまなインスピレーションを受けながら、作品制作を行っている。
BEP・labで、山出代表理事があいさつ。ここでは、英国ウェールズのフレイヤ・ドゥーリーさんが自身の作品を説明。プロジェクターで山や地獄、温泉などの風景映像に、自身の書いた文章を合わせている。
「日本語には複数のニュアンスがあり、面白かった。今回、ナレーターを入れずに、景色などを見せるようにしている」と話した。
元町の井上デンキセンター地下に移動し、液体から固体までさまざまな材料を相互に反応させて絵を描く「Alive Painting」というパフォーマンスをしている日本の画家の中山晃子さんが、自身の作品を説明した。
あらゆる現象や現れる色彩を、生物や関係性を作品の中に描いている。
「命が自然に戻るプロセスを描いていて、これは誰しもに起きている時間変化。1カ月でしたが、とても有意義な時間でした。BEPPU PROJECTは今回、できる中の最善をしてくれた」と話した。
また今回の滞在成果展は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から展示を断念。16日から、YouTubeやBEPPU PROJECTのホームページに貼られたリンクで見ることが出来る。