別府市役所で関口光太郎展

玄関ホールに飾られた「大人魚姫」(2013年)と関口さん
GFには「王様」(2012年)を展示

 9月21日からトキハ別府店で開催される「関口光太郎in BEPPU」を前に、関口光太郎さん(36)の作品を別府市役所の正面玄関ホールとグラウンドフロアエスカレーター横に9月13日まで展示している。
 「関口光太郎in BEPPU」は、現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」の後継企画として2016年から行っている「in BEPPU」の第4弾。毎回、国際的に活躍するアーティスト1組を別府に招聘して地域性を生かしたアートプロジェクトを実現する個展形式の芸術祭。
 関口さんは、多摩美術大学彫刻家を卒業した現代芸術家で、特別支援学校で教員として勤める傍ら、作品制作を積極的に行っている。
 9日午前10時から、市役所正面玄関ホールでオープニングセレモニーがあり、川上隆・副市長が「今回は、新進気鋭のアーティストに作品を作ってもらっており、市民の皆さんが作った作品もつなげて一体となった芸術作品が展示されると聞いている。楽しんでもらいたい」とあいさつ。
 関口さんは「このような機会を与えていただき、感謝しています。市役所で作品を展示してらもえることに驚き、柔軟な面白いものを取り入れてくれる市役所だと感激しています。この作品は、最後泡になってしまう人魚姫の物語が悲しく辛いなと思ったので、泡にならないほど大きなものを作ろうと思って作った作品。下の王様は子どもが経験してものが体に彫刻となって出来ている。細かい部分まで見てもらえればと思う」と述べた。
 新聞紙を使ったアーティストらしく、除幕の幕も新聞紙で作られており、川上副市長と関口さんがテープカットをしてお披露目した。
 大きな人魚姫が姿を現すと、その迫力に「おぉ」と歓声が上がった。この日は市民向けと職員向けのワークショップが行われた。今後もワークショップを開催し、作品を1つに集めて関口さんの作った作品と集結させていく予定。
 関口さんは「展示に向けて、現在頑張って制作をしています。別府は、いろいろな文化を『ようこそ』と受け入れる雰囲気を感じた。だからこそできる面白さを表現したい」と話した。

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