避難者は11世帯13人にのぼる

倒木により道が塞がれ、全面通行止めになっている市道浜脇観海寺線

 別府市は14日午後1時に災害対策連絡室を設置すると共に、市内12カ所で避難所を開設。警戒に当っている。
 14日午後2時には、市内全域6万2371世帯、11万7262人に対して避難準備・高齢者等避難開始を発令した。避難所として市立亀川、上人、朝日の各小学校、朝日中学校、東山幼小中学校、あすなろ館、西部、中部、南部の各地区公民館、野口ふれあい交流センター、市公会堂、サザンクロスの12カ所を開け、早期の危難を呼びかけていた。15日午前11時時点で、避難している人は4カ所に11世帯13人となっている。
 また、すでに休業を決めていた市営の別府海浜砂湯、柴石温泉、浜田温泉、亀陽泉に加え、竹瓦温泉、鉄輪蒸し湯、不老泉、海門寺温泉、永石温泉、田の湯温泉、湯都ピア浜脇、浜脇温泉、堀田温泉、熱の湯、鶴寿泉、北浜温泉(テルマス)も臨時休業。地獄蒸し工房鉄輪、コミュニティセンター、市北部地区公民館なでしこ分館、市立内竈保育所・子育て支援センターどれみも休業・休園となっている。
 さらに、城島高原パーク、うみたまご、ハーモニーランド、九州自然動物公園アフリカンサファリ、別府ラクテンチ、トキハ別府店など観光施設や商業施設でも臨時休業が相次ぎ、お盆の観光シーズンを直撃するとともに、市民生活にも大きな影響を与えている。
 道路にも全面通行止めが出ている。危険を未然に防ぐための事前通行規制として、市道朝見枝郷~合棚後畑線の朝見浄水場~岳の脇まで約5㌔と市道南埋立1号線藤助橋の浜脇1丁目~浜町まで約30㍍を通行止めとしている。
 市道浜脇観海寺線では、倒木が道を塞ぎ、滝見橋~鮎返橋までの約1
87㌔を通行止め。市道小平線の枝郷3組で土砂が堆積して約50㍍が通行できない。他にも、前回の台風8号で一時通行止めになり、その後解除されていた別府市と由布市を結ぶ通称エコーラインで、由布市側の市道中釣鶴見岳線で再び土砂が道路に流入したため、別府市道城島塚原線の猪の瀬戸バス停付近~塚原までの約1・3㌔が再び全面通行止めとなった。
 現在のところ、人的、物的に大きな被害の報告はないが、別府市には波浪、大雨、暴風の警報と共に土砂災害警戒情報も発表されており、多量の雨で地盤が緩んでいることも考えられることから、引き続き注意が必要。

交通機関も引き続き乱れ

 台風10号の接近に伴い、交通機関も多く乱れている。
 亀の井バスは午前10時半の時点で、路線バスの湯布院~牧ノ戸峠線で終日運休しているが、その他は通行運行。高速バスは全路線で運行見合わせ及び、一部運休となっている。
 JR九州や大分空港、高速道路、海の便でも運休、通行止めが起きていることから、利用する人は事前に注意が必要。

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