国東半島宇佐地域世界農業遺産推進協議会と豊の国千年ロマン観光圏は、世界農業遺産の体験素材集「MEGURUー巡るー」を作成した。
世界農業遺産は、次世代に継承すべき伝統的な農林水産業のシステムを、国連の食糧農業機構(FAO)が認定するもの。その保全と持続的な利用を図る制度で、世界で21カ所、58地域。日本では、11地域(2月現在)が認定されている。
国東半島宇佐地域世界農業遺産は、豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、日出町、姫島村からなる。2013年5月に認定された。評価のポイントは、先人たちが険しい山を切り拓いて築いた、クヌギ林とため池。
素材集では、森、里、海にテーマを分け、生産者に話を聞き、体験プログラムを紹介。生産者が生産の大変さとやり甲斐にいついて話しているインタビューを掲載し、魅力を伝えている。
体験プログラムは、森は▽原木しいたけ生産体験(国東市、2月、8千円、定員4人)▽煎茶や抹茶の茶道体験(杵築市、通年、煎茶880円、抹茶1100円、定員10人)▽菊炭窯元見学・体験(国東市、通年だが季節によって内容は変更する、3500円、定員8人)。
里は▽荘園の里田植え・収穫体験(豊後高田市、田植え6月・収穫10月)▽両合棚田農業体験(宇佐市、田植え6月・収穫10月、料金や定員は要相談)▽くにさき七島藺農業体験(国東市、植え付け5月・刈り取り8~9月、料金は要問い合わせ、定員20人)▽同・工芸体験(同、通年、料金は内容によって違う、定員15人)▽農村レストラン「いっちゃばちゃ」(国東市、2日前までに予約、基本1400円、定員30人)▽富来路の宿「いっちゃばちゃ」(同、通年、料金は要問い合わせ、定員10人程度)
海は▽別府湾漁船クルーズ(日出町、7日前までに予約、料金は要問い合わせ)▽牡蛎の家「カキ焼き」体験(杵築市、11~2月中旬、料金は要問い合わせ)▽エコカーで巡る!おおいた姫島ジオパーク(姫島村、通年、6千円~、定員4人)など。
現在は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止対策のため、外出自粛傾向にあるが、千年ロマン観光圏では「収束したら、是非、体験をしに行って楽しんでほしい」としている。
素材集は一般配布はしていないが、内容は千年ロマン観光圏のホームページから見ることが出来る。