エール食うぽん券で飲食店支援

 長野恭紘別府市長は26日、定例記者会見を開いて新型コロナウイルス感染症緊急対策第2弾として、3億1800万円の一般会計補正予算案を専決処分したと発表した。国の地方創生臨時交付金を財源として、飲食店を応援する「別府エール食うぽん券発行事業」や旅館ホテルを支援する「湯ごもりエール泊」、感染予防対策支援費となっている。
 ▽「別府エール食うぽん券」は、新型コロナの影響で客足が激減している飲食店での消費を促す目的。プレミアム率は30%で、1冊1万3千円分を1万円(1人上限3冊)で販売する。市の感染症対策チェックリスト対応の店舗・施設が対象。使用期間は、店舗募集などを経て7月から12月。店舗募集が終わり次第販売を開始する。
 ▽「湯ごもりエール泊」は、県民限定の低料金の宿泊プランを提供する旅館・ホテル等に対して、宿泊料の1分(1人1泊につき2千円)を補助するもの。対象となる施設は、県の感染症対策チェックリストに対応して、収容可能人数の6割の受け入れを厳守する市内の旅館・ホテル。料金プランは、特(大人5501円以上の自由設定、小学生4001円以上の自由設定)。松(大人5500円、小学生4千円)。竹(大人3500円、小学生2千円)。梅(大人2500円、小学生千円)の4段階。休前日はプラス千円で、未就学児童や連泊については各施設で対応となる。大分県がすでに発表している宿泊割との併用はできない。予約は各施設で受けつける。開始日や参加施設などは後日発表する。
 ▽感染予防対策支援は、市や県のチェックリストに沿って、自主的に感染予防に取り組む飲食店や旅館・ホテルなどの事業者に必要な費用の9割(上限15万円)を助成して感染防止の徹底を図るもの。6月上旬からの開始を目指している。
 長野市長は会見の中で「まずは緊急かつ大規模な補正予算を編成して、雇用・事業・生活を守り抜く取り組みをしてきました。緊急事態解除により、自粛や制限を段階的に緩和・解除する第1段階の『立ち上がり』を進めています。今回の第2弾対策で県域内での活動レベルを引き上げる第2段階の『助走』へと移行していきます。さらにコロナ収束後の『全力疾走』のフェーズに至った際には、大規模な反転攻勢を仕掛け、完全回復が実現できるように取り組んでいきたい」とした。

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