別府市がオンライン会議システムを活用して子どもたちにトップアスリートと交流する「別府子どもエールスポーツ」を行っているが、2回目は、プロバレーボールVリーグのウルフドッグス名古屋で活躍する高松卓矢選手(33)が母校の中部中学校3年生153人に向けて、夢を実現するためにすべきことや感謝の気持ちについて講話。後輩にエールを送った。4つのクラスをオンラインでつないで行った。
高松選手は別府市出身で、中部中学校、別府鶴見丘高校、日本体育大学を卒業し、豊田合成トレフェルサ(現在のウルフドッグス名古屋)に所属し、現在も現役選手として活躍を続けている。
高松選手は「良い経験、悪い経験とは何か。僕も高校1年生の時に、新人戦の2週間前に腰に違和感を感じながらも練習を続けた結果、ハードワークとなり疲労骨折などで全治3週間と診断された。その時に出会った先生を信じてリハビリをして2週間ほどでコートに戻ることが出来た。最初は、みんなが練習をしている中で練習が出来ず、落ち込んでいたが、自分の体の弱い場所を知り、強化する大切さを学んだ。何か悪いことが起きた時に、そのままにしておくのは良くない。自分の力でプラスに変えることが出来たことが、今でも大きなケガもなくやってこられていることにつながっていると思う」と悪い経験も良い経験に変わることをアドバイス。
また、自分たちが学校で勉強や部活動に励めるのは、両親のおかげであり感謝の気持ちを伝えることの重要性についても話した。「自分の口で、自分の言葉で伝えることが大切。そうすることで、回りをハッピーにすることが出来る。言葉にして伝えないと気持ちは伝わらない」と力強く語った。
トップアスリートとして活躍する先輩の言葉に、生徒も真剣な表情で聞いていた。
高松選手が中部中のOBだと初めて知ったという田中享和さん(14)は「新型コロナという悪い時期だけど、どの経験も必要で、すべてを価値のある経験につなげたいと思った。両親に感謝を忘れないようにしたい」と感想を語った。