豊の国千年ロマン観光圏の定時総会

委任状含む21人が出席した定時総会

 一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏(会長、田北浩司別府市観光戦略部長)は令和2年度定時総会を6月26日午後2時30分、大分県日出総合庁舎大会議室で開催し、委任状を含む21人(Zoom含む)が出席した。
 豊の国千年ロマン観光圏は、別府市、中津市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、国東市、日出町、姫島村の県北部エリア8市町村で構成されている。
 田北会長が「新型コロナウイルスが猛威を振るい、観光業界は世界規模で大きな影響がある。大分県内でも、宿泊客数が大幅に減少しており、3月は前年同月比49%減、4月は84%減、5月も89%減となっている。以前の状態に回復するには、時間を要する。大分県では、県民向け宿泊クーポン『応援割』、大分旅クーポンなどがある。別府市でもエール食うぽん券などの助成をしている。新型コロナウイルスで、生活様式やこれまでの観光政策を大きく見直す必要がある。8市町村が強く結びつくことで、常に情報共有を行い、連携した取り組みを実行することが必要」。
 来賓の南崇九州運輸局観光部観光地域振興課課長補佐は「これからは、新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の維持を両立させる新たなステージになります。観光需要を、まずは県内から、そして国内外と回復させることが必要」とそれぞれあいさつした。
 田北会長を議長に議事に入り、令和元年度の事業、決算、監査を報告、令和2年度の事業計画、予算案について審議し、拍手で承認した。
 令和元年度の実績として、夏季と冬季に全国の13観光圏と統一の項目で来訪者満足度調査を実施。大変満足と答えた満足度は24・4%、旅行消費額1人当たり2万8398円、リピーター率57・6%、1年以内の再来訪意向17・6%となっている。ガイド研修の他にも通訳ガイド研修も実施した。
 今年度は▽観光圏事業=滞在プログラムとして、地域ならではの歴史・文化・自然などを活かし、新たな着地型旅行商品を造成するとともに既存商品のインバウンド対応を検討する。ツアーは前年度の「グローバルキャンペーンに対応したコンテンツ造成事業」で造成したツアーの商品化。来訪者満足度調査として、13観光圏での比較対象が可能で、調査結果は市町村ごと、言語別に分析する。外国人観光客へのマーケティングリサーチ▽市町村連携事業=別府発着ガイド付き大分県魅力体験ツアーとして、旅行会社と提携し、JR別府駅を起点とする英語ガイド付きジャンボタクシーミニツアーを運行。サイクルツーリズム事業、旅行会社招聘、インバウンド情報発信事業、インバウンド誘客促進事業▽受託事業=別府から国東半島への誘客促進。国東半島世界農業遺産事業として世界農業遺産体験素材集の増刷、英語版の制作など▽収益拡大事業=旅行業2種免許を活用し、滞在コンテンツの販売や広域ガイド手配などを行う―など。

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