日出町は、保育園や認定子ども園、放課後児童クラブ、幼稚園を対象とした新型コロナウイルス感染症対策研修会を14日午後1時から、交流ひろばHiCaLiで開催した。約20人が参加。
新型コロナ対策の基本は「手洗い」ということで、はじめに手洗いチェックを行った。参加者は汚れに見立てたクリームを手全体に塗り、しっかりと手洗いをしてから、特殊なライトをあててすみずみまできちんと手洗いが出来ているかをチェックした。意識をしてしっかり洗ったつもりでも、洗い残しがあり驚いた様子だった。
安田恵町子育て支援課長が「これまで、感染予防として負担をお願いしてきた。現在、日出町で感染者は出ていませんが、東京を中心に多くの感染者が出ています。日頃から、施設の中でも細かい話はしているとは思いますが、再認識、再確認して事業を継続してほしい」とあいさつ。
引き続き、赤野洋子町健康増進課長寿命係長(保健師)が「新型コロナウイルス感染症の対応について」と題して講話した。赤野係長は「基本は手洗い。アルコール消毒は汚れが落ちるわけではないので、やはり手洗いが良い。子どもたちは大人みたいにキチンと出来るわけではないと思うので、先生がキチンとして菌を持ち回らないことが大切」とし、手洗いの際に、爪の間や手首、手のひらのしわなどが落としにくいことを説明。感染経路を遮断するためには、感染源を「持ち込まない」「持ち出さない」「拡げない」の3つが重要になるとした。
保育所等では、集団でお昼寝や食事、遊びをする時などに子ども同士が濃厚接触することが多いため、飛沫感染や接触感染が生じやすいとして、共通して使う物の消毒等の必要性をあげ「出来る部分をしっかりとして、全体のリスクを減らすことが大切」などと述べた。
参加者は真剣な表情で話を聞きながらメモを取るなどして、感染予防対策への想いを新たにした。