別府市は、新型コロナウイルス感染症予防対策に地域住民が取り組めるようにする「ひとまもり・まちまもり自治区形成事業」における対策事業を行っている。
概ね中学校区を「自治区」として、複数の自治会での取り組みを支援。5つの協議会と2自治区ごとに取り組みを行う。予算額は760万円で、均等割と町内割を合算した金額を助成する。
地域の感染予防に必要な消毒用品や体温計、マスク、フェイスシールド等の購入や換気設備(扇風機や網戸等)、清掃用具、新しい生活様式の周知・啓発等の経費といった「地域の安心・安全をまもる」事業に使えるものが対象で、何を購入するかは自治区ごとに決める。
どの協議会・自治区もマスクと非接触型の体温計は必須で購入。各町内公民館に設置する方針だ。他にも、空気清浄機や掃除機、ペーパータオル、サーキュレーターなど換気や清掃に関するものが多く、チラシや町内掲示板の設置などに取り組むところも。
南部ひとまもり・まちまもり協議会は、マスクと体温計に加え、ハンディタイプのサーモグラフィーカメラを購入して、市南部地区公民館に設置する。公民館は子どもから高齢者まで不特定多数の人が利用する施設。現在は、利用者に事前に検温やマスクの着用などをお願いしているが、サーモグラフィーを導入することで、体温検査を素早くすることが出来る。
現在、協議会の三重野治久事務局長や管理をお願いする南部地区公民館の高浦嘉昭館長らが一緒に扱い方を勉強中。自主講座生にお願いして連なって歩いてもらったりして、9月から本格的に運用できるように、試行錯誤をしている。「マスクや体温計は各自治会ごとに管理をして、今後来ると思われる第2波、第3波に備えたい」と三重野事務局長。
活動が少しずつ再開される中で、「新しい生活様式」の中で、自治区が主体的に意識を持って安全対策に取り組めを進めている。