世界に1つだけの「温泉染め」

パソコンの前で実施に温泉染をしながら
指導するユキハシさん

 一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏と温泉染研究所のユキハシトモヒコさん主催のオンライン体験「おうちで温泉染め体験・柿渋×湯の花」が17日午後2時から開催された。オンライン会議システムZoomを活用したもので、県内だけでなく、千葉県や佐賀県からも5組が参加した。
 ユキハシさんは東京都出身で、舞台衣装などを手掛ける仕事をしていた。東日本大震災後に宮城県石巻市でボランティアを経験し、それぞれの土地に根付いた人々の暮らしを知りたい、と「旅する服屋さん」として全国を回り始めた。2016年に旅の途中で訪れた別府に定住。温泉に含まれる成分の違いが染め物の仕上がりに独特の変化をもたらすことに興味を持って、温泉染めを研究している。
 体験教室は、ユキハシさんが作った飲泉染キットを使って行われた。参加者には事前にキットが配られ、ユキハシさんが工房から染め方の指導を行った。まずは、染めたい物をしっかり洗うことから。「そのまま染めても染まりますが、新しいものは一度洗うことで、よりしっかりと染まります」と説明。しぼり染めでは、輪ゴムや割箸などを使って模様を作る技を紹介した。「どれくらいの力でしばるかやしぼり方によって染まり具合も模様も変わってきて、同じものは出来ないのがしぼりの面白さ。自分で考えながら、楽しんで」と声をかけた。
 参加者は、ユキハシさんのお手本を見ながら、オリジナルの温泉染めを楽しんでいた。

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