大分県立別府鶴見丘高校と立命館アジア太平洋大学(APU)の高大連携協定に係る「総合的な探究の時間」として13日午前10時、鶴見丘高校で出口治明APU学長を招いて「グローバル講演会」が行われた。3年生は体育館で、1、2年生は教室でリモート参加した。
石井利治校長が「当校とAPUは昨年、連携協定を結びました。この縁を大切にして、別府から世界へ発信できる学校になればと思う」とあいさつ。出口学長が「これからの日本を考える」と題して講演をした。
出口学長は「大学は、学生が本当にやりたいこと、勉強したいことを見つける場所であってほしいと思う。目標があればそれに沿って大学を選べば良いが、僕もそうだったように、多くの人はやりたいことが見つかっていない。世の中の技術の進歩はすごく早い。何が本質なのかを探究する、考える力が大事。何で勉強をするのか。いろいろな考え方はあるが、人生の選択肢を増やすためだと思う。そのためには、今の状況がどうであるかをきちんと分析しないと、良い社会はつくれない。現在の状況を見ることから始めなければいけない。データを引くクセをつければ、世の中のことが分かるようになる。それは、そんなに難しいことではない。いろんな勉強をしてほしい。知識は力になる。やりたいこと、好きなことを見つけて、社会をよい方向に導いてほしい」と話した。