亀川小5年生を対象に交流事業

競技用の車椅子に乗ってこいでみた
障がい者のパワーリフティングを体験

 別府市は23日午前9時45分、共生社会ホストタウン事業として市立亀川小学校(佐藤裕一郎校長)の5年生66人を対象に太陽の家での障がい者スポーツ体験やラオス人民民主共和国のパワーリフティング選手とオンラインで交流を行った。
 はじめに、太陽ミュージアムを訪れ、障がい者の社会参加の機会創出や障がい者スポーツの普及・推進に尽力した中村裕博士の偉業を学ぶとともに、ボッチャを体験。白い的玉をめがけて青と赤のボールを投げて、より近い方に得点が入る協議で、子どもたちは力加減の難しさを体感。競技用の車椅子をこいでスピードをはかったりして楽しんだ。
 引き続き、学校に戻ってオンラインで東京とラオスを結んで、交流。新型コロナウイルスの影響で給食時に会話が出来ないため、亀川小学校では、手話を取り入れており、ラオスのカフェで働く言葉が不自由な2人からラオス語の手話で「こんにちは」「ありがとう」「また会いましょう」などを教えてもらい、一緒に行った。
 また、リオパラリンピックで49㌔級男子で6位になったピア・ラオパックデー選手と41㌔級女子のラサミー・シーパッサードさんが登場し、ピアさんは100㌔、ラサミーさんは60㌔を持ち上げてみせた。子どもたちもパワーリフティングに挑戦。おもりをつけない状態の20㌔でも持ち上げるのは難しく、「思ったよりも重かった」と2人の選手のすごさを感じていた。
 別府市は昨年12月に、ラオスを交流相手国に、共生社会ホストタウンに登録されており、これまでもラオスのパラ選手(パワーリフティング)の合宿を受け入れたり、小学校で子どもたちと交流をするなどしてきた。今後も聴覚に障がいのある人向けの支援ツールを使った音楽鑑賞会や別府バリアフリーマップ作成も予定している。

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