別府警察署(矢野哲幸署長)は26日午前9時30分、特殊詐欺被害未然防止に貢献したファミリーマート別府インター前店(今村公代店長)に感謝状を贈った。
感謝状を手渡した矢野署長は「最近は、出し子や受け子という現場に来て直接受け取る被害は減っているが、コンビニで購入した電子マネーカードをだまし取られる被害が多くなっている。声かけなどによる特殊詐欺被害を未然防止していただき、感謝します」と謝辞を述べた。
ファミリーマート別府インター前店に今年10月10日午前、60歳代男性が電話をしながら入店。パソコンのウイルス対策名目の架空料金請求により、犯人側から2万5千円分の電子マネーカードの購入(最初は5万円分)を電話で指示をされていた。
アルバイト従業員の加藤瑶子さんが、男性が購入する電子マネーカードの種類について問われたため、答えたが男性が納得しなかった。そのため、今村店長(50)と代わった。今村店長は今回の手口がニュースで見た手口と同じだったため、詐欺と確信。焦っていた男性を落ち着かせて「それは詐欺ですので、絶対に振り込まないで下さい。警察に相談して下さい。会計しなければ大丈夫ですので、落ち着いて下さい」と説得した。その後、男性は警察に相談して、被害を未然に防ぐことが出来た。
今村店長は「感謝状をもらったことより、警察やメディアの方が一生懸命、詐欺に対して教えてくれていることが、一番ありがたい。それがなければ、私たちも手口などを知ることができません。特殊詐欺の被害に遭わないように伝えてくれている人たちに感謝します。私たちも勉強して、声かけしていきたい。相手からお金や電子マネーカードを要求されたとき、少しでもおかしいと思えば、相談して下さい。不安なことや分からないことがあれば、スタッフに一言声をかけて下さい」と話していた。