別府市と姉妹都市である英国バース市での友好事業「絵巻物プロジェクト」の別府市側の絵巻物が完成し、10日午後2時35分、この事業に取り組んだ市立青山中学校(猪俣正七郎校長)でお披露目された。
「絵巻物プロジェクト」は、バース・別府友好協会(会長・ポール・クロッスリー議員、40人)が行っている事業で、お互いの市の子どもたちが自分たちの町を紹介するイラストを描いて、1本の巻物にして贈り合っている。今年は、新型コロナウイルスの影響でバースでは集まって作業することが出来なかったため、会員とその家族が日本の疫病退散妖怪「アマビエ」を描くなどして絵巻物を作り、プレゼント。
その返礼として、青山中学校1年生120人が絵巻物2本と学校生活や別府地獄めぐりを紹介するビデオを作った。生徒は事前に描きたいものを班で話し合い、2回の授業の中で、完成させた。
お披露目にはバース・別府友好協会の上野美千代さん(別府市出身)とレザー・エドワードさんも出席。生徒代表が「英国の都市と聞いて遠い感じがしていましたが、紹介ビデオなどを見て、温泉や自然が豊かな所で別府と似ているところがあり、親近感を覚えました。いただいた絵巻物からは、コロナを乗り越えるぞという気持ちが伝わりました」と話し、完成した絵巻物を手渡した。
上野さんは「これまでになく、英語で書かれているなという印象。一緒に闘っているというのが伝わり、ビデオも学校生活がよく分かるものでした。英国の学生とは違うので、喜ばれると思う」。エドワードさんも「バースの人たちに見せると、勇気づけられると思う」と話した。