別府市光町の地域子育て支援センター「にじのひろば」(村田広子代表)は、家庭訪問型子育て支援(ホームスタート)を行うための訪問ボランティア(ホームビジター)養成講座の修了式を17日午前11時半、市公会堂で行った。別府市からの委託事業で、今年度で8回目。今年は新型コロナウイルスの感染予防のため、人数を4人にしぼって行い、全員が2カ月にわたる講習を終えて修了を迎えた。
ホームスタートは、子育て経験者が研修を受け、ボランティアで未就学児がいる家庭を定期的に訪問し、友人のように寄り添いながら「傾聴(話を聴く)」「協働(育児や家事を一緒に行う)」や親の精神的な安定、育児の悩みを解消して、地域へ踏み出して他の支援や人々とつながるきっかけづくりを応援するなどの活動をしている。
修了式では、村田代表が1人ひとりに修了証を手渡し「これから一緒に仲間として活動してもらえることをうれしく思います。ホームスタートはビジターがいないと出来ない事業です。事業の中核をなすビジターは、ホームスタートの宝。子育てに悩む人たちを支援してほしい。今日からがスタートです。よろしくお願いします」とあいさつ。
月輪利生福祉共生部次長兼子育て支援課長は「傾聴や協働を大事にしながら、活動をしてください」。ホームスタート九州エリア協議会長の土谷修ホームスタート・やしの実代表も「ホームスタート事業は、県内で14カ所、九州で27カ所があります。先日、普及説明会で費用対効果はあるのかという話が出ましたが、本当に困っている家庭に入ることで、命を守ることにつながることもあるという意味では、十分にあると思う。出来る時間で無理せずやってほしい」と述べた。
地域ささえあい交流センター「にじ」に移動し、先輩ビジターが手作り料理やお菓子を振る舞って新しい仲間を歓迎し、交流した。