12月別府市議会の一般質問③

 令和2年第4回別府市議会定例会は9日午前10時、再開し、一般質問を行った。
 2日目午前は泉武弘氏(行財政改革クラブ)、荒金卓雄氏(公明党)がB―bizLINKの問題点、観光協会問題、別府市・デジタルファーストの推進、市民生活の安心安全の強化などについて質問した。

ビービズリンクの問題点

泉武弘氏(行財政改革クラブ)

泉 武弘氏

 泉武弘氏はB―bizLINKの問題点について「別府市は別府市の施策と連携をして活動する機構として平成29年9月に産業連携機構を設立。平成29年度から令和元年度の間に運営する負担金は総額2億7200万円。委託料は2億600万円。合計4億7900万円。委託料のうち、他の業者に委託した再委託料は総額1億1370万円と、割合は55%となっている。これは間違いないか」と質問。
 奥茂夫産業政策課長は「間違いありません」と答えた。
 泉氏が「市民の収めた税金の50%以上が、別の業者に再委託されている。民法の改正で自己執行責任が示されている。仕事を別の業者に再委託していることについて、どう思っているのか」と質すと、奥産業政策課長は「再委託の過程ですが、市とビービズリンクが委託契約を締結した際、市の許諾を得ることで再委託できるようになっている」と答えた。
 泉氏は「観光協会の不協和音には目を覆うばかり。疲弊した観光業界にあって今の体制で本当に今後、観光振興を官民挙げて出来るのか。現在、ビービズリンクの専務理事、元市職員、民間人の3人が損害賠償請求の被告。これは個人なのか、ビービズリンクの専務理事としてのなのか」と質問。田北浩司観光戦略部長が「この訴訟については、市として関与していないので把握していない」と答えた。
 そのほか、高齢者や障がいのある人の住みやすいまちづくりについて質問した。

オープンデータ取組とは

荒金卓雄氏(公明党)

荒金 卓雄氏

 荒金卓雄氏は自治体のオープンデータ取組について「国が収集しているデータを誰にでも無償で提供し、分析ツールもつけて提供するとしている。平成28年12月に官民データ活用推進基本法が施行されて、自治体に対して取り組みを推進しなさいとなった。オープンデータの取り組みの目的は」と質問。
 浜崎真二情報推進課長は「目的は3つ。第1に公共のデータが公開されることで行政の透明性や信頼の向上が確保できる。第2にデータ活用により得られた情報により、政策や施策の企画立案が出来る。第3に公共データを民間が使うことで、官民一体の公共サービスの提供や新しいビジネスの創出などがある」と答えた。
 荒金氏は「見る方法だが、市のホームページだったりする。なかなかたどりつけないようにならないようにしてほしい。このようなことを効率化していく必要がある。県内での取り組み状況は」と質問。
 浜崎情報推進課長は「令和2年9月10日時点、全国で872、全体の49%の自治体でオープンデータを公開している。大分県内では、別府市を含む3市で公開している」と答えた。
 荒金氏は「大分県内の18市町村の中でも、大分県、大分市、別府市、中津市しか取り組みが進んでいない。デジタルファースト宣言をした別府市の取り組みの早さを評価する」と述べた。
 そのほか、市民生活の安心安全の強化などについて質問した。

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