12月別府市議会の一般質問④

 令和2年第4回別府市議会定例会は9日午後1時、再開し、一般質問を行った。
 2日目午後は美馬恭子氏(日本共産党議員団)、安部一郎氏(自民党議員団)が医療・介護、子ども・子育てのまちづくり、別府市の契約及び行政手続きなどについて質問した。

医療・介護に関して

美馬恭子氏(日本共産党議員団)

美馬 恭子氏

 美馬恭子氏は医療・介護に関して「新型コロナウイルス第3波が急激に大きくなっており、介護施設をはじめ無症状者に対する検査や定期的な検査体制が必要と考えられる」と質問。
 樋田英彦健康づくり推進課長が「大分県内で一日あたりのPCR検査は最大845件。また、抗原検査を含めて対応可能な医療機関も502医療機関あり、協力の元、検査体制がある。別府市としても市内で進められている診療検査体制を充実させていくため、別府市医師会と連携協議を重ねながら変化していく状況に対応するため、取り組んでいく」と答えた。
 また、美馬氏は県内では1カ月で259人、市町村別では大分市141人、別府市が82人。大分市と別府市の合計が全体の86%を占めている。経路不明者も出始めており、これから冬の季節になると、ウイルスが活発に動き始める。患者数も増えると危惧されている。今回の増加は、多くの人が動いたからに他ならず、医療関係者との考え方の隔たりは解消しそうにないと説明した。
 美馬氏は「現状では、疑いのある人から感染が広がらないよう抑制していくようですが、感染経路不明の患者が増えつつある。市民の命を守り感染拡大防止するため、介護施設の職員が定期的に検査できることを県に要望してほしい」と述べた。
 そのほか、子ども・子育てのまちづくり、学校給食問題、別府市「ともに生きる条例」などについて質問した。

契約及び行政手続き

安部一郎氏(自民党議員団)

 安部一郎氏は別府市の契約及び行政手続きについて「上下水道局の官製談合を巡り、元職員が逮捕、起訴されたのは過去に類を見ない事件。市政に対する信頼を著しく失墜させました。別府市の契約はおかしいものがあり、仕様書のないもの、入札要綱がないものなどあります。別府市の契約について見直しをして下さい。そして是正すべきは是正して下さい」と質問。
 阿南寿和副市長は「私自身、県職員として入札契約関係を長く担当していた。今回の事件の原因は、組織内部のチェック体制がどうだったか。今後、組織のあり方が一つの課題と考えている。公務員には高い倫理観が求められる。今後は、入札契約の公正性、透明性、競争性をさらに確保されるようにする」と答えた。
 安部氏は「職員の間違った考え方などに基づいて作られた規約や規則に問題がある。今回の事件は、上下水道局だけの問題ではない。水道局は市長部局で作られた規約や規則を使っているので、今後は別府市が主導して第三者委員会を立ち上げて、問題の検証、コンプライアンスの確立などに努めるべき」と質問。
 岩田弘上下水道局企業管理者は「今回の不祥事の発生に際し、事実関係を調査し、原因究明をする。再発防止を検討し、再発防止策を策定する。そのためにも、上下水道局内の業務改善委員会において検証する」とした。
 そのほか、別府市契約事務規則及びプロポーザルのガイドラインなどについて質問した。

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