来年に竹瓦小路アーケード100年

来年100年を迎える竹瓦小路アーケード
浴衣で卓球を楽しみ、盛り上がった

 流れ川通りと市営竹瓦温泉とを結ぶ約61㍍、幅約3メートルの全蓋式木造のアーケード「竹瓦小路アーケード」が来年100年を迎えるのを前に、12日午前11時、アーケード前で記念式典などが行われた。これから100年に向けて1年かけて「湯祭竹瓦小路アーケード100周年祭」として、様々なイベントを行う。
 アーケードは、初代別府市長の神澤又市郎氏が所有していた土地を愛媛県出身で豫州銀行の頭取だった佐々木長治氏が買い上げ、1921(大正10)年12月1日に完成。楠港から竹瓦温泉に雨にぬれずに行けるように作られたと言われている。日本最古の木造アーケードと言われている。2009(平成21)年には、別府温泉関連遺産として「近代化産業遺産」に認定された。現在は、カフェ、和菓子、スナック、マッサージなど9店舗がある。
 イベントは竹瓦小路通り会が主催。水口洋実行委員長が「これを機に、アーケードの修繕活動を再スタートさせたい。今日は楽しんでいってほしい」とあいさつ。来賓の長野恭紘別府市長と安部一郎市議がお祝いを述べた。
 正午から、竹瓦温泉前で「ゆかたdeピンポン」が行われ、浴衣姿の参加者が卓球で勝負。ラケット代わりにスリッパで参加する人もいて、盛り上がった。映画「歌江マチグヮー」の上映と監督を務めた新田義貴さんのトークセッションなども行われた。
 水口実行委員長は「ライブや展示が出来るイベントスペースも作ったので、イベントをしていければと思う。みんながアーケードを通るような動線を作り、注目してもらえる場になればと思う。アーケードの修復も長いスパンで考えながらやっていきたい」と意気込みを語った。

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