危険な自転車運転学ぶ

車の死角から出てきた男性が運転する自転車が横断歩道を渡る親子をはねた

 JA共済連大分、大分県警察本部交通部交通企画課、別府警察署が共催でスケアード・ストレイト教育技法による自転車交通安全教室を7日、明豊中学・高校グラウンドで開催し、中学生168人、高校生550人、教職員を含む計約800人が参加した。
 生徒らと一緒に矢野哲幸別府警察署長、三代岳樹別府署交通課長、吉野翔別府署交通課交通安全教育係長、池田昌広JA共済連大分県本部長、小野隆明・県警察本部交通企画課安全係長が見ている中、教室が始まった。
 矢野別府警察署長が「自転車は非常に便利な乗り物です。しかし、道路交通法上は軽車両という車両の一部です。自転車を乗る上で道路交通法を守らないといけません。万が一、事故などを起こしたら、道路交通法上、被疑者として警察は捜査します。気をつけて下さい。交通ルールを守って、身近な便利な自転車を活用して下さい」とあいさつ。
 スタントマンが交通事故を再現。時速40㌔で走行する自動車が、人形を乗せた停止している自転車の後方から衝突した。
 自転車が、携帯を使いながら運転、飲酒運転、並進走行、二人乗り、傘さし運転、ヘッドホン着用の6つの違反がいかに危険な状態なのかを実際に走行して、司会の女性がその危険性を説明した。
 見通しの悪い交差点で一時停止せずに交差点に進入した自転車に、横から走ってきた車が衝突。自転車を運転していた男性は、ボンネットの上を転がり、自転車は車に引きずられた。
 傘を差して前が見えにくい自転車と、携帯電話で話しながら走行している自転車に、逆走してきた二人乗りの自転車が、正面衝突。二人乗りの後方にいた男性が道路に飛び出し、車にはねられた。
 暗い道を想定して、無灯火の自転車2台が正面衝突した。
 トラックが左折時、男性が乗った自転車を巻き込んだ。自転車はトラックの下敷きになり、男性は転がりながらトラックから離れた。
 また、普通車やトラックの死角についても説明した。
 教室終了後、岩武茂代校長が「交通ルールをしっかり守って下さい。別府は坂が多いので、自転車が事故を起こしたり、事故に遭うと大きな事故になります。安全な運転をして下さい」。
 生徒を代表して3年生の谷口亜蓮生徒会長(17)が「事故を間近で見ることが出来て、改めて事故の怖さを痛感しました。ルールを守ることで、人の命が守れることをみんなで共有して、別府は坂道が多く自転車を運転する上で危険な場所が多いので、ルールを守ります」とお礼の言葉を述べた。

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