女子7人制の日本代表候補が別府合宿

別府合宿で素早いパスや激しいタックルなどの練習を行った

 女子7人制の日本代表候補選手による強化合宿が14日から21日まで、別府市の実相寺多目的グラウンドで実施された。練習は非公開で行われたが、19日午前10時、報道陣に公開された。
 合宿には、2016年のリオ五輪にも日本代表として出場した中村知春選手(32)=ナナイロプリズム福岡所属=ら19人が参加。グループに分かれてのパス練習や試合形式で本気でぶつかり合うなど迫力のある練習を展開した。また、お互いに声をかけ合うなど、連携を確認する場面もあった。最終的に、東京五輪に出場できる選手は12人で、来年に向けて合宿や試合をしながら、選考していく。
 黒木理帆選手(22)=立正大学ラグビー部=は「合宿を通して、ずいぶんとコミュニケーションもとれている。九州に住んでいるので、(別府合宿は)戻ってきたという感じ。芝がとても良くて、コンタクトも痛くない感じ」。
 永田花菜選手(20)=日本体育大学ラグビー部女子=は「とても良い雰囲気で合宿が出来ている。恵まれた環境でラグビーが出来てることに感謝している」。公式ツイッターの編集も担当している長田いろは選手(22)=立正大学ラグビー部=は「試合をして、課題を前向きに改善していきたい。グラウンドは、冬なのに芝がとてもきれいで、ジムも宿泊先も温泉も最高」と笑顔を見せた。
 中村選手は「国際大会の目途は立たないが、ゲーム感覚は戻ってきている。緊張感を持ってやるのが課題。年齢の差は感じないが、自分がリオで経験したことを伝えていきたい。メダルは私にとっても10年来熱望しているもの。結果を出したい」。堤ほの花選手(23)=日本体育大学ラグビー部女子=も「やるべきことはしっかりやれたと思う。仲間であり、(代表選考の)ライバルでもあるので、悔いなくやりきりたい」と話した。
 オフには、温泉や別府地獄めぐりを楽しみ、別府冷麺、プリンなど食も堪能。充実した別府合宿となった様子だった。

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